— 2015年のシーズンに向けて、どんなテーマでトレーニングをされているのですか?
萬谷 ひとことで言うなら「自分の身体に対して敏感になる」ことですね。少しの異変でも逃さずに感じ取って、すぐに修正していくことが1年間戦い続ける上ですごく重要なことだとわかったので。身体の状態が崩れたままだとケガの原因にもなってしまうので、特に気をつけておかなければならないと思っています。
— プロに入る前は、どのような形でトレーニングをされていたのですか?
萬谷 誰かに教わるというのではなく、自分の感覚でやっていました。もともとトレーニングに対する探究心は強い方で、色々な本を読んで方法を試したりしていました。ただ、明確な基準に基づいてトレーニングができていたわけではないので、指導してくれる人がいればいいとは考えていました。
— 初めてウイニングボールでレッスンを受けられたのは、ドラフトで指名された直後だったとお聞きしています。当時の心境をお聞かせください。
萬谷 知人に紹介してもらったのがキッカケでした。とにかく1年目が勝負だと考えていたので、勧められたものはドンドン取り入れていこうと。抵抗はなかったですね。
— 実際に指導を受けてみて、どんな印象を持ちましたか?
萬谷 指導内容が独特だなと感じました。でも、自分が独学でトレーニングをしていた時に「こういう身体の使い方ができるようになりたい」と思い描いていたこととリンクする部分があったので、意外に吸収は早かった気がしています。
キャッチボールや遠投をしていても感覚はよかったですし、キャンプに入ってからもずっと好調をキープできたんだと思います。
— そして、2年目のシーズンを迎える前にもレッスンを受けに来られました
萬谷 迷わず、このオフにも来ようと決めていました。まだトレーニングの理論を完全に理解できたわけではありませんが、「パワーラインが入った状態=身体のコンディションがいい」という感覚は自分の中で身についてきたので、それをできるだけ維持させられるようにするのが目的です。パワーラインが抜けてきたと感じたら、早く修正できるようにもなりたいので。
— それが、先ほどのお話にもあった「身体に対して敏感になる」ということにもつながってくるわけですね
萬谷 ええ、その通りです。